双子の超未熟児 - 出産と育児のブログ

2017年に超未熟児(879g, 1143g)で生まれた一卵性双生児の超未熟児の出産から発育をつづるブログです

子宮頸管無力症 → シロッカー手術(子宮頸管縫縮術)へ

A病院に妻が入院してから、まず最初に血液検査とおりものの細菌検査が行われました。

このタイミング(23週)で切迫早産となった場合、一番ケアすべきは症状が進行して破水することであり、破水してしまうと最悪、流産に繋がってしまいます。これは絶対に回避しなければいけません。そのためにお腹の張りを抑える点滴(ウテメリン)を投与しながら、検査で細菌に感染していないかどうかを確認します。

 

血液検査では、主にCRPと白血球数を見るそうです。CRPで炎症反応を見て、白血球で免疫反応を見ます。妻の場合、この数値には特に異常はありませんでした。

細菌検査は、子宮頸管のおりものを採取し培養して、細菌に感染しているかどうかを確認します。これには培養のために時間を要するため、入院当日に検査を開始しても、結果が出るのは5日後でした。

 

A病院の方針として、現在の頸管長が短い(1.2cm)上に双子のため、ここは大事をとって、「子宮頸管縫縮術」という手術を行うことになりました。ただし手術を受けるためには、細菌に感染していないことが条件になります。

 

手術はすぐにでも受けなければいけない状況とのことでしたが、細菌感染がないことを確認するまでに5日かかります。そこで手術日は培養検査で陰性が確認された翌日、つまり入院の6日後に設定してもらいました。もし感染があると手術をスキップすることになるため、最初はもう少し先になるという話も聞きましたが、病院側が上手に調整してくれました。

 

入院時は、抗生剤とウテメリンを処方されていましたが、ウテメリンは少々副作用があるようで、妻の場合、手の震えに悩まされたようでした。3~4日ほどで点滴の針を別の血管に刺し直さなければいけないらしく、注射針が嫌いな妻はいつも凹んでいました。

 

 

そして手術前日。

 

幸い細菌感染もなく、先生から手術についての説明があるということで、私と妻で話を聞きました。そこで初めて、妻の症状に名前がついていることを知りました。
「子宮頸管無力症」と言って、子宮の収縮(お腹の張り)がないのに子宮頸管が開いてしまうことを指す症状とのこと。

 

妻は自覚症状こそありませんでしたが、ウテメリン点滴をすることで、これまで普通だと思っていたお腹の固さが、実は張っている状態だったことが分かり(本当に固かったので、子宮収縮が無かったわけではないと思うのですが)子宮頸管縫縮術を受けることになりました。

 

この手術によって、子宮頸管を糸で縛り子宮口が開かないようにします。通常、妊娠36~37週に抜糸して分娩に備えるそうですが、妻の場合は双子で帝王切開をすることが確定しており、このケースでは帝王切開の手術が終わった後に、麻酔が効いている内に抜糸も済ませてしまうそうです。

 

子宮頸管、内子宮口、外子宮口

 

子宮頸管縫縮術には2種類あり、上の図の内子宮口で縛るシロッカー法と、内子宮口・外子宮口の間くらいを縛るマクドナルド法があります。前者は確実だが難易度が少し高く時間もかかり、後者は簡易ではあるが前者ほど確実ではありません。 

妻は、シロッカー法(確実な方)で子宮頸管縫縮術を受けることになっているとの話を受けました。

子宮頸管縫縮術(シロッカー法)

 

妻には、不妊治療をしていた時から、本当にたくさんの痛い思いをさせています。
人工授精、子宮内膜症(卵巣嚢腫)の腹腔鏡手術、体外受精、そして今回のシロッカー手術、、、本当に申し訳ない思いでいっぱいです。

なんとか、何事もなく万事うまくいってくれますように、、、そう願ってやみません。