双子の超未熟児 - 出産と育児のブログ

2017年に超未熟児(879g, 1143g)で生まれた一卵性双生児の超未熟児の出産から発育をつづるブログです

早産からのNICUで5週経過、未熟児網膜症の所見あり

双子を出産してから、5週間が経ちました。

 

母乳を届けるため、様子を見るため、仕事が終わってから病院に通う毎日ですが、調子の良い時・悪い時を繰り返しながら、着実に体重が増えていき、見た目にも肉がついて大きくなってくる我が子を見ていると、幸せな気持ちになります。

 

先日書いたエントリーについて、出生後、5週間経過した双子がどうなっているかについて、書いていきたいと思います。

shotake.hatenablog.com

 

目次

 

体重、授乳量

発育の方はあれから順調で、

(姉)出生時 879g →(5週経過)→ 1525g、授乳量 18ml×12回(計216ml/日)
(妹)出生時 1143g →(5週経過)→ 1768g、授乳量 33ml× 8回(計264ml/日)
(参考)まだお腹の中にいる場合(34週)→ 2150gくらい

 

本来は、妹のように1日8回(3時間ごとの授乳)です。
姉の方は1日12回ですが、これは授乳中に呼吸が苦しくなるそうで、安定するまでは1回の量を減らして回数を増やしているそうです。

 

まだチューブで授乳しなければいけませんし、胃から逆流しないように消化を見ながら与えないといけませんし、腸にガスが溜まるからお腹のマッサージをしなければいけませんし、まだウンチが詰まりやすいから浣腸しなければいけません。

正期産で生まれた赤ちゃんより出来ない事だらけですが、ちゃんと呼吸して、ちゃんと栄養を吸収して、確実に大きくなってくれています。

 


呼吸

鼻からの呼吸器に変わってからも、無呼吸はどうしても出てきてしまいます。

特に姉(小さい方)は、5週間経った今でも1~3回/日ほど無呼吸になります。眼底検査を終えた日は疲れてしまうせいか、無呼吸が増えます。初回の眼底検査があった日は、その後に無呼吸が7回もあったそうでビックリしてしまいましたが、トントンして起こすとちゃんと息が戻るそうです。

妹の方は、ほとんど0回です。無呼吸は体が大きくなるにつれて無くなってくるそうなので、姉もこれから呼吸が安定してくれることを期待しています。

 

 


血液循環

妹は、動脈管がほぼ閉じたそうです。

姉は、まだ少し開いてるそうですが、現状で動脈管が特に悪さをしている兆候がなさそうということで、これから体重が増えるに従って改善してくれることを願っています。
外から見た感じでは全く問題なさそうに見えますが、やはり大きくなるスピードが少し遅い印象があります。

 


脳出血、感染症、黄疸

幸い、全く問題ありませんでした。脳出血などは小児麻痺や発達障害の原因になるため最も恐れていましたが、今のところは異常な所見なく、ほっと胸をなで下ろしています。

 

未熟児網膜症

2週間前から、未熟児網膜症の検診のため毎週、眼底検査をしていました。
今日、眼科の先生から話があると言うことで話を聞いてきましたが、双子とも未熟児網膜症の所見ありとのことで、近くレーザー手術をする可能性があるとのことでした。
(可能性があるだけで、まだ確定していません。恐らく1~2週間、様子見です。)

 

カルテには1~5の番号のうち、2に丸が付いていました。後でネットで調べましたが、進行スピードが遅いⅠ型のステージ2に当たると思われます。(次回確認)

 

網膜症が進行した児の写真サンプルを見せてもらいながら説明を受けましたが、網膜の周りに増殖膜という膜が出来て、本来は眼底から血管が眼球表面の前方にまで伸びてこなければいけないものが、膜のせいで伸びることができなくなって、目の中心に入ってしまい、これが網膜剥離に繋がる場合もあるということでした。

 

赤ちゃんの網膜の血管は通常、34~36週までに伸びきるそうです。うちの子のように、28週出生の児の場合、80%にこのような所見が見られるため、ここまでは良くある話で、このうち45%がレーザー手術になっているそうです(B病院の統計)。

 

レーザー手術は全身麻酔を行った上で、両目に行います。増殖膜をレーザーで焼いて、血管が正常に伸びやすくします。1回で改善する子も多いが、複数回手術する場合もあるとのこと。

 

増殖膜を焼いた後は、一生網膜に残ります。写真サンプルの手術後を見せてもらいましたが、レーザーで焼いた部分が水玉模様のようにポツポツと傷が残っています。
(ネットで画像を探しましたが、良いものが見つかりませんでした)

 レーザー手術をすることで、近視になったり視野が狭くなるそうで、また1~2歳で近視が強くなる子もいるため、しばらくは眼科に通院しなければいけないそうです。

 

しかしながら網膜症を放っておくと、網膜剥離から失明に至る可能性があるため(別のサイトで調べたところ1000g未満の児で3~4%が失明との統計)、その危険を回避するためにレーザー手術は必要となります。

 

親の私でさえ、全身麻酔したこともないのに、こんなに小さい生まれたばかりの子が全身麻酔をして、目に一生残る傷を負わせてしまうのはとても辛く、親にとっても子にとっても酷な話です。とにかく、何もない55%の方に入ることを祈るしかありません。

 

 

 発育状況

赤ちゃんは5週間で、だいぶ大きくなりました。
上が姉(1525g)、下が妹(1768g)。当たり前ですが、とてもそっくりです。

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